被害に遭われた方、ご家族の方、被災地の方々に
お見舞い申し上げます。
ここ四国でも、震災の影響を少なからず受けている状況ですが、
日本が一つとなって、この災害に立ち向かいましょう。
さて、地震が発生した11日(金)には
徳島県沿岸にも大津波警報が発令され、
津波が来襲しました。
若干の水産被害が報告されていますが、
実際どのようであったか、専門家の立場から
皆さんに少しだけご報告させて頂きます。
調査は、徳島県沿岸に津波注意報まで解除された、
3月13日に阿南市において調査したものです。
阿南市橘町の橘漁港。
赤いラインのところまで津波により水位が上がりました。
防潮壁の外側でこの高さでしたが、
防潮壁の内側(家がある側)では、排水溝から
海水が逆流して道路が浸水していました。
防潮壁がなければ、
少なくとも数十世帯は浸水していたでしょう。
また、潮位は幸いに、小潮で比較的低い時間帯に来襲したため、
徳島県沿岸では、
この潮位、この程度の被害ですんだところです。
満潮時に近ければ、相当数の浸水被害が発生していたところです。
まさに、津波と潮位のタイミングが、
今回は幸いしたと言えるでしょう。
防潮壁の外側の岸壁の上には、
相当な高さで浸水していたことが確認できます。
壁にくっきりとその跡が残っています。
津波は、海底の泥も巻き上げながら来襲するので、
その痕跡は白っぽく泥を付着していて、
直後であれば確認しやすいのです。
こちらの岸壁も一面浸水していたことが確認できます。
次は、阿南市福井町湊の福井川です。
行ってビックリしたのですが、
福井川を津波が遡上した際、
堤防の高さスレスレのところ(写真中の赤いライン)まで、
津波が及んでいたことが確認できました。
相当きわどく、大きな被害に至らなかったということが
確認できました。
ただ、この地区では数軒が津波による浸水被害を受けています。
あらためて被災された方に対してお見舞い申し上げます。
正直、三陸沖の地震津波で、
徳島にこれだけの津波が来襲するとは考えていませんでした。
災害は、往々にして想定を上回る、
ということを見せつけられました。
この災害を教訓に、今後も南海地震に向けた防災に
しっかりと取り組んでいかなければと、あらためて感じています。
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